「働き方改革」に思うこと
以前、上司が、
「スイス人、本当に仕事できない…」
とぼやいてました。
「奴ら、バケーションだから来週からは働かないぞ、とか言ってるし…とほほ」
海外の取引先と仕事をするとよくある話ですね。
でも、
「やべー、お盆も正月も出勤だー」とか、
「いやいや、おれなんて今月残業200時間いっちゃったよー」とか、
不幸自慢する日本人より、権利を主張して休みを取るスイス人の方が給料もらってたりするんですよね。
ぼくのいる職場は100%の成果物をつくろうとして、
そこに対して時間や労力に糸目をつけない傾向にあります。
一方スイスの人たちは、成果物は及第点でも時間や労力が少なくて済むならそれでよしとしているのかもしれません。
うちの会社でも、働き方改革を謳う人事部と現場の温度差は相当あります。
いずれ一旦は定着する可能性もあるでしょう。
激務についても、みんなやってるから自分もやる、という一般的な会社員の思考回路に従えば、
みんな定時であがるなら自分もあがろう、という具合に。
ただ、そのうち、みんな定時に上がってたら仕事が回らん!働き方改革けしからん!
…みたいになって、また逆戻りするというシナリオも考えられるなぁと。
きっと変えなきゃならないのは、みんながみんな同じことしなきゃいけないって前提です。
ダイバーシティ(多様性)という言葉が、女性や障碍者を積極的に活用する、程度にしか解釈されていないんです。
そうではなく、男性であろうと、働き盛りであろうと、
それぞれ異なるライフスタイルに応じて働ける環境を作ることこそ、
働き方改革にエッセンスになるとぼくは考えてます。
フィンランドでもバケーションは長いですが、
職場のパソコンのパスワードを忘れるぐらい休むことが推奨されているそうです。
フィンランド「休んだからこそ、良い仕事ができる」
日本「仕事が終わったら、ご褒美に休みをあげる」
ただ、仕事っていくらでもあるんですよね(笑)
終わりがない。。
うちの会社だと、どうせ定時内に終わらないし、
休日出勤して取り戻そうと考える人が多いです。
これからの人たちには、日本以外の国の労働環境や働き方の慣習にももっと目を向けてほしいし、
英語やプログラミングのようなグローバルなスキルを身につけて、
積極的に外に出てほしいです。
おわり